昨日、ノーベル化学賞の発表があり、旭化成の吉野さんが受賞された。まことにおめでたいことである。

受賞されたテーマはリチウムイオン電池に関する研究である。今やどこでも使われている。この電池が一つもない日本の家庭はないであろう。

今回も、ノーベル賞受賞に関して、研究とはと言うことが言われている。研究を始めた時点では、「海のものとも山のものとも」と言う状態であったとのこと。何がノーベル賞の種になるのか、わかっていれば楽であるが、そうではないことが多い。

これに関して、現在の日本の研究費のあり方が問題となっている。このあり方が、現実的に余裕のある、以前の研究環境にいつ戻るのか、それとも、このまま突き進んで行くのか?これから何十年後かには、日本のノーベル賞を受賞する種が尽きてしまうのではないかと心配してしまう。


リチウムイオン電池:カメラのバッテリーとモバイルバッテリー。これがなくては、写真も電話もままならない。