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「深川の雪」を鑑賞して [日記]

箱根の岡田美術館へ評判となっている「深川の雪」を鑑賞に行く。

雨模様の寒い日であったので、さぞかし美術館もすいているだろうと考えていったが、やはりそこは首都圏、結構な人が鑑賞に来ていた。

さて、深川の雪の印象である。
その大きさにびっくりした。横幅が結構あり、それほど近くで見なくても十分である。

それよりも、びっくりしたのは、この作品の建物部分をよく観察すると、「だまし絵」ではないかと考えられる。一階と考えられる廊下から、2階と考えられる部分への通路が、平面で続いているように見えるのである。まさに「エッシャーのだまし絵」の技法である。
「深川の雪」がだまし絵であるかどうかについては定かではないが、仮にだまし絵であるとするならば、この絵は、全幅の半分であり、左側にもう一枚の絵があり、それで完結することとなる。まさにミッシングピクチャーである。これが発見されれば、この絵の発見以上に大ニュースであろう。
仮に、正規の絵ではなくても、仮にかかれた下絵でも見つかればと考える。
左側に絵がつながり、だまし絵が完結すれば、エッシャーのだまし絵と同じことになる。
喜多川歌麿がエッシャーのだまし絵をどこかで見ていて、それを盗作した、あるいは、その逆であっても物語としては非常に面白い。

このような見方は、全く間違っていて、どう考えてもそのように見えないと思われる方も多いと思う。

絵の見方は、学芸員が解説するものだけではなく、それぞれの人が、楽しんでみればよいのである。

絵は創作であり、現実の写生ではないといってしまえばそれだけであるが、描き方の技法については、また別の見方があるのではないだろうか?

このブログを見た方が、岡田美術館で、深川の雪を、このような感覚を持って見て頂くことができれば幸いである。

WIMG_0243.jpg

できれば、深川の雪の絵はがきを載せたいところだが、やはりまずいだろうと思う。
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