高齢者ドライバー

高齢者ドライバーの事故が多くなったとの声を聞く。

211119
高齢ドライバーとプリウス
池袋の事故と大阪での事故は、どちらも高齢者がアクセルとブレーキを勘違いして、思いっきり踏んだために起きた。
偶然かもしれないが、どちらの場合も、車種はトヨタプリウスである。プリウスのアクセルとブレーキペダルの配置に問題があるのではないかと。私も車はオートマチックであるが、これまで幸いなことに、踏み間違えて事故を起こしたことはない。
車のペダル配置は、どれも、素直に右足を出したところにアクセルペダルがある。ブレーキのためには、意識して左側に足を寄せる必要がある。たぶん、アクセルを踏んでいる時間の方が圧倒的に長いためにその様にしてあるのであろう。
特に、高速で長距離を走るときには、アクセルを踏んでいる時間がほとんどである。しかしながら、現在の車は、高速道路でアクセルを踏んでいる必要がないシステムが備わっている。しかも、軽自動車ですら、この様なシステムをつんでいる。
そう考えると、むしろ、アクセルペダルを意識しなくては踏めない位置に配置して、ブレーキペダルを踏みやすい位置にすることを考えてもよいのではないか。
そうすれば、意識しない限り、ブレーキに足が乗り、思いっきり踏めば、車は停車することとなる。

これまでの車は、動いている間の操作性を優先していたので、むしろ止まることを優先した考え方に変更すれば、無意識の事故が減るのではないか。

この様な車は、走りやさんには嫌われそうであるが、そうでない多くのドライバーには、運転に常に気をはらわなくてはいけない操作の方がよいのでは。

この様に書くと、車の操作に気を使って、周囲に気をつけなくなるので、むしろ事故が多くなるという意見も出そうな気はする。

便利すぎるということは、その操作以外の点で、不便が生じる可能性があることを認識することが必要であろう。トレードオフの考え方で考えることが必要ではあるが。

一石を投じたいというところである。



実際に多くなったかどうかについてはさておくとして、今日のニュースで、事故を起こした場合の厳罰化を求める声があるとのこと。

ところで、高齢者の罰則を強化して、老人を逮捕、有罪、場合によっては刑務所への収監となるのだろうが、刑務所としても、高齢者を沢山受け入れても、現実問題困るのではないだろうか？

重大事故を起こした高齢者ドライバーが再度運転するとは考えられない。高齢者ドライバー専門の刑務所をつくり、老人ホームの様になってしまうと、場合によっては、それを希望する人が、軽微な事故でも、有罪判決を希望し、刑務所での収監を希望する様になるかもしれない。それこそ、税金の無駄遣いとなってしまいかねない。

高齢者ドライバーの場合、事故による厳罰よりも、保険金の大幅な増額をした方がよいのではないだろうか？確かにお金で命を買うことはできないが、せめて、少ないよりは多い方が良いのではないだろうか？

さて、高齢者ドライバーが起こした事故に対する対処方法はどのようなシステムがよいのか、合理的な対処方法を考える時期に来ているのではないだろうか？