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半年間の夢 [日記]

半年間の夢

昨年11月に、JICAのシニアボランティアに応募した。応募の動機とか、赴任先での抱負などは一般的なこととして、記述する。それとともに、結構厳しい健康診断書を提出する。市民病院で健診をしたが、検査項目が多いので、初めに、書式をFAXして、OKをとってから、健診にに臨んだ。

これが、一次の書類審査である。これに通ると、二次審査になる。この審査に臨むに当たり、また、健康診断を行う。内視鏡とか、いろいろな検査項目があり、結構大変である。それとともに、TOEICの試験があり、赴任先での語学レベルとの整合性をはかる。この段階で、面接が行われる。この審査が、12月の末に行われた。

面接を行う方も、多くの人が年上であり、どんな感じで行っているのであろうか?それはさておき、大したことを聞かれるわけではない。ここでも、一般的なことのみ聞かれ、こちらの派遣に対して臨む姿勢を述べる。

この結果が、2月に発表される。2回の健康診断の結果が、一般的なレベルから考えると基準を超えているものがいくつかあり、当然、この段階で、落ちる予定であった。ところが、ここも通過してしまい、最終段階へ進むこととなった。

ここで、再度の健康診断をして、提出。応募からかれこれ、半年である。4月の末に、健康診断書を提出し、これで、OKであると考えていた。

ところが、5月末になり、再度健康診断を受けるようにとの通知を受け取る。この時には、JICAへ電話をして、これほど頻繁に検査をしても、結果は同じであることを告げ、健康診断をしないこととした。

それからが問題である。
さて、この健康状態(本人はいたって元気のつもり)で派遣がOKかどうかを誰が判断することになるのか?当然、JICAの医者であろうと考えるが、JICAの医者は判断をしないとのこと。要するにOKともNOとも言えない、とのこと。

それでは仕方がないので、主治医に聞くと、やはり、OKともNOとも言えない、とのこと。どちらの医者も派遣に関する判断をしたくないらしい。

返ってくる答えは、「自己責任」で考えてください。そう言われても、医者ではない自分に、この健康診断の結果を判断することはできない。

それで、一週間ほど「自己責任」で考え、研修参加のタイムリミットで、「辞退」することを決意し、JICAへ返事をした。仮に「自己責任」で赴任したとして、万が一のリスクが現実のものとなった場合、「自己責任」というわけにはゆかない。

これで、半年間の夢が夢に終わった瞬間である。なんとも残念でもあり、半面、ホッとした気持ちもある。何より、決着がついたことは、良いことである。


今回の応募でわかったことは、シニアの年齢範囲が、40-69では広すぎるのである。40-60と60-69の2段階にわけで考えることが必要ではないか?60を過ぎると、多くの人が、生活習慣病に関する数値が悪くなる。これは加齢によるもので仕方がない。60-69の段階の人を対象とした、プログラムが今後必要になるのではないか?

これから、団塊の世代が退職して、シニアに応募することであろう。それらの人のスキルは現在専門家として赴任している人を上まわるわけである。その様な人を派遣することは、日本の技術のすばらしいことを発展途上国の人に直接伝えることができるわけで、どしどし、海外へ出て行くことが勧められる。

その様な時代にあって、現在のJICAのあり方は、現状にフィットしておらず、再考されても良いのではないか?

シニアの上に、シルバーボランティアを設け、青年海外協力隊やシニアとは全く異なる考え方で技術・学術援助をしてはどうだろうか?シルバーの場合、現地での待遇は専門家なみとし、ただし、年金生活者であるから、いわゆる給料は不要 と言うことであろう。

シルバーの人が、南米やアフリカまで青年と一緒のエコノミーでは気の毒である。このあたりも再考の余地があろう。


今回、シニアボランティアへ応募して、感じたことである。

今後、同世代の人が応募するときの参考になれば幸いである。

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坂出川津浄水場の花菖蒲、多くのお年寄り?が見に来ていた。(言えた口ではないが)

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